ご自分が抱えている痛みや症状と「自分を知ること」とは、どんな関係があるのでしょう?恐らく、多くの方はこの両者の関係性に疑問に抱くのではないかと思います。
結論からすると、この両者の関係性に気づかないからなかなか良くならないともいえます。これは身体的症状でも、あるいは精神的な悩みや症状でもあてはまります。
具体的に分かりやすい例を挙げてみます。
普段から喘息、鼻炎、アレルギーで悩まされている人が、ずっと行きたいと思っていた海外旅行へ長期間でかける機会に恵まれました(国内旅行でも構いません)。
1週間とか2週間とか、あるいは3日間でもいいと思います。
旅行の期間中、不思議にも喘息の発作、鼻炎やアレルギーの症状には一切悩まされることがありませんでした。
そして、海外旅行から帰ってきて、再び元の生活に戻ると症状が再発しました。
これは本当にある話です。ご自分がこういう経験をしたことがある方は少なくないでしょうし、ご自分の周囲でこういう話を聞いたことがある方もいるはずです。そして、ここに取り上げた症状以外のどんな症状にでもこの例があてはまります。
何が起きたのだと思いますか?
大概に方はこういうでしょう。空気が変わったからだと。
確かにその通りですが、これだけでは30点しかあげられません(苦笑)
答えはとても単純です。気分が変わったからです。外界が変化したのではなく、自分の内面が変化したからです。自分の内面の変化が、身体に影響を与えた結果です。
海外旅行へいく前も、海外旅行から帰ってきたあとも、どちらも自分の内面の在り方が身体に影響を与えているということです。
大事なのはここからです。
海外旅行を楽しんでいる期間と、普段の生活に戻ってきた時とでの自分の内面の違いは何なのか?この問いにしっかりと向き合うことがとても大事です。
海外旅行を楽しんでいるときの自分と普段の生活に戻ってきたときの自分。この両者の間の違いを引き起こす現実の生活の中での要素は何でしょうか?
この問いをいろいろな面から投げ掛けるためのヒントが前出の「自分のことを知るキッカケ」です。
何かに没頭してそれを楽しんでいる自分。楽しめている自分。そのときの自分自身は「素」の自分です。「素」の自分とそうでない自分。このギャップが痛みや症状を生み出しています。
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