身体的にも、そしてさらには精神的にも、すご~く重要な要所としてのお臍のお話。前編ではお臍が身体的な要所である点と、”しこり”が引き起こす症状についてお話しましたが、お臍周りのチェックはしてみましたでしょうか?
硬い方、痛みがある方は要注意です。気づいた今が時。HANDSへ急行して下さい!(笑)
後編ではお臍のお話の核心、お臍の精神的な影響に迫ります。まさかお臍と今の自分の気分とに関係があったなんて・・・そんな驚きを期待して下さい♪
前編でお臍が重要な理由を4つ上げましたが、おさらいしてみます。
・身体のセンター(中央)である
・腹部大動静脈の分岐点に位置する
・胎中において唯一母体とつながっている
・臍下丹田がある
前編では上2つの項目に関連するお話をしたのですが、ここからは下2つの項目にも関連して、お臍が精神的な要所であることを知るための幾つかのキーワードに沿ってお話してみます。
☆ – – – – – – – – – – – <キーワード> – – – – – – – – – – – ☆
・臍の緒
・臍下丹田
・五臓
・仙骨
母体内にいる赤ちゃんにとっての唯一の命綱は「臍の緒」です。
むろん、全身で母親を感じているので臍の緒だけが母体とのつながりの全てではないのですが、この時期の赤ちゃんのお臍はとても敏感に母体を感じています。赤ちゃんにとってお臍は感覚器の一つなのです。
このお臍の直ぐ下には「臍下丹田(せいかたんでん)」があります。
臍下丹田は、東洋医学の身体論において心身の活力の源である精気の集まるところと解されていて、養生、武道、発声、舞踊などの身体技法ではもっとも重要とされている場所です。
また、臍下丹田は「五臓」の中心に位置しています。
五臓は東洋医学において人体の生命活動を司っているとされていて、さまざまな感情もコントロールしているのですが、臍下丹田はこの五臓からの影響を受けていて、また五臓に影響を与えてもいます。
さらに、お臍のすぐ傍に位置する「仙骨」は脊柱管(硬膜)を通じて頭部とつながっていて、感情のコントロールに関与する大脳皮質、扁桃体、視床下部、脳幹に加えて、自律神経系と連動しています。
仙骨とお臍はただ近いというだけではなく、尾骨筋と筋膜を通じてつながってもいるのです。
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これだけ知ってみただけでも、お臍って、なんだかタダならぬ存在に思えてきたりしませんか?!
”肚(腹)を据える”とか、”腹黒い”とか、昔から感情や考え方とお臍が位置する腹を関連付けていたのにはちゃんと理由があったのです。
それで、ここからが本題なのですが・・・
前編でお話したようにお臍の周りは”しこり”ができやすい場所です。
”しこり”の原因としては、姿勢・冷え・怪我・手術・精神的ストレスなどいろいろありますが、”しこり”ができることによって上記のキーワードで示したような活動がスムーズにできなくなることがあるのです。
つまり、お臍の周りの”しこり”は感覚を鈍らせ、精気を弱め、感情を抑圧し、自律神経系のバランスを狂わせるのです。HANDSでは、キネシオロジーと手技療法を通じてたくさんの臨床的事実を見てきましたので断言しますが、これ、ホントの話です。
なぜか気分が優れない
ずっと嫌な気分が抜けない
落ち着かない
安定しない
力が出ない
など、このようなメンタリティの問題にはお臍周りの”しこり”が少なからず関連しています。
そのため、お臍周りの”しこり”を解くと、まず下肢が温かくなり、敏感な方だと仙骨の動きが大きくなり腰の緊張が取れて軽くなるのがわかります。
こうした基本的な変化に伴って、呼吸が深くなり、気分が楽になったり、なぜだか急に物事を前向きに考えられるようになったりします。
頭を覆っていたモヤモヤが晴れ、安定して落ち着きを取り戻し、腹の底から力が湧いてくるのが感じられることもしばしばあります。
ただお臍の周りの”しこり”を解いただけでこれだけの変化を経験できることは少なくありません。
お臍の周りが硬いという方。押すと痛いという方。その”しこり”は間違いなく危険信号です。
自分でも気がつかないうちに生活の質を低下させてしまっているかも知れません。
早いうちにケアしてあげて下さい。
HANDSはいつでもお待ちしています☆
最後になりますが、「笑い」が良いと言われる一つの理由もお臍(おなか)に関係があります。
笑うことでおなかがいっぱい動きますが、このとき自然とお臍周りがマッサージされているので”しこり”が緩むのです。その結果、感情的な変化が起こるということも覚えておいて下さい。
以上、知られざる、お臍と”しこり”のお話でした^^